2009年11月27日金曜日

梅舍茶館

某仕事。編集者さんのお計らいで池袋は梅舍茶館というお店へ。

大鳥葉単叢茶

鋸仔単叢茶


うまいやられた

2009年11月23日月曜日

新刊のおしらせ『力いっぱいきりぎりす』



子どもの本の出版社、岩崎書店より俳句の絵本が出る事になった。
夕刻のキリギリスの顔の表紙。

村井康司さんが古今の俳句を編まれ、異なるイラストレーターによる挿絵が付き、5冊のアンソロジーが揃う予定。
私は第2刊行目の動物の俳句というテーマを担当した。
俳句の挿絵であるだけでなく、私の考えたストーリー(文字ではなく絵で表現してある)も平行して存在し、独立した絵本として楽しめる内容。



本文は何と3ページに渡って見開き。
絵は油絵。この発色の良さはすばらしい。おなじCMYKなのに画材の違いでやはり印象が大きく変わってくる。(油絵が他の画材よりイイと言っている訳ではない)

絵を描く事に全く苦労はなかった。
俳句というものはたちどころに映像を喚起するものだからだ。
ゲラを読んだ瞬間に頭の中ではもう絵が出来ていた。それは雪崩れの様な映像体験だった。
普段はあまり近寄る事は無いが、恐ろしく先鋭的な表現手法だ。

俳句は網膜上の映像こそ無いがそれ自体が絵画や映画のようなものなのである。畢竟これに絵を付すなど野暮という事に…。

しかし!
この俳句に導かれて私の脳内に浮かんでしまった映像群の行き場はどうすればいいのか。

やはり描こう。
これを描ききれば俳句に絵は良いか、悪いか、という次元とは別の地平が開ける、と信じて。
そして結果、満足の行く内容のものが描けたのだ。
自信あり。
ぜひぜひ手に取って観て頂けたらと思っている。

気鋭の絵本編集者である堀内さんが作った本シリーズは世間的には地味ではあるかもしれないが、すばらしい企画だと思う。それは子どもたちには俳句という、さらにことばという奥深い世界への扉をもひらく鍵になる。そして私自身にとってもこの仕事を行えた事はとても意義あるものであったのだ、と思う。

*

力いっぱいきりぎりす

対象年齢 小学校高学年向け
価格 1470円(税込み)/本体1400円+税
ISBN 978-4-265-05272-1
判型 A5変型判 21.0×16.0
ページ数 60P

奇跡の音楽レーベルpuff up  12/13追記 リンク修正


デザイナーでBirds of Passageという名で旅の写真集を上梓されている作家でもある竹村朋子さん。
根津のcafe NOMADで出会った。名刺を頂いてびっくりした。
薄い木の名刺。緑色でpuff upレーベルの印。
竹村さんは凄い人なのだ。なぜなら竹村さんは私が高校生の頃からリスペクトしている音楽レーベルpuff upの仕事を手がけられていたからだ。

それではpuff upレーベルとは何か?
このレーベルのすべては90~92年のわずか2年のうちにリリースされた全部で8タイトルである。それのどれもが輝いている。すばらしい。もちろん今も聴く。高校の頃は若くてわからなかったものもしみじみ伝わってくる。
CDはジャケットデザインにもお金を掛けていた。当時としては異例の紙ジャケット、しかも独自の様式である。その装丁をされたのが竹村さんなのである。アルバムによっては同時に撮影小物のコーディネートもされている。

puff upレーベルの音楽の内容は親しみやすいものなのにマニアックな音楽ファンにしか聴いてもらえなかった。

ところが最近竹村さんからお知らせを頂いた。その長らく手に入らなかったCD8枚がデザイン新たに再発された、という。おそらくミュージシャンサイド以外では孤軍奮闘。竹村さんの努力のおかげである。

この8枚。思い入れを語らせてほしい。

●篠田昌已『東京チンドン』。日本の大道音楽への扉を開いてくれた。現在富山でチンドンの大会等行われているがこのアルバムが存在しなければここまで盛況でなかったかもしれない。ブックレットは書籍といっていいほどの厚み。

●駒沢裕城『フェリース』。なんて美しい音楽なんだ!
ペダルスティールギター。最初は女性の声だと思っていた。ペダルスティールギターによる美しいシンフォニーで、ひとりでこんな音楽が作れるのか!と衝撃を受けた。ジャケットのドローイングは駒沢さん本人によるもの。

●渡辺等『渡辺等とhililipom』中央アジアの架空民族音楽への憧憬と独自の面白い理論が共感を呼ぶ(当時キーボードの雑誌か何かで記事を切り抜き、読みふけったなあ)。

●村田陽一の『solid brass』これは最近まで知らなかった。高校生のブラスバンドに在籍していた時に聴いておきたかった究極のブラスバンド。

●清水一登の『yet somehow』私が知る最も美しいレコードジャケットである(今回の再リリースでデザインは改変されたがそれでも美しい。たしか清水一登さん本人の版画。)

●篠田昌已の『コンポステラ』とバンドになった●コンポステラの『1の知らせ』。思い入れが深すぎて書けない。とにかく先ずはこの2枚。聴いてください(土下座)。どうして日本の演歌や歌謡はこのような方向に進化しなかったのか。

●飯島晃の『コンボラキアスの音楽帖』。CDを再生させると明らかに部屋の空気の質感(とろろローンとなる)と時間の流れが変わってしまう奇妙で静かで美しい音楽。中毒性のある危ない作品。

puff upの音楽はこの発売元のサイトで視聴可能
また東急の文化村のナディッフでフェアーをやっているとの事。早速行って確認してきました。アルバムそろってた。感無量。

以下引用
今日から11/30まで、渋谷東急Bunkamura B1のナデイフモダンでPUFF UPレーベルフェアとして、レジ向かいのスペースに棚ができました。もし近くに お出になることがありましたら、ぜひお立ち寄りください。
美術館とフランス風のカフェに面している店で、アート本やCD、洋書、面白いグッズなど、品揃えが豊富です。
http://www.nadiff.com/shopinfo/shoplist/modern.html


引用終

puff upレーベルの音楽は伝説だけど、当の音楽家にとっては当然今の音楽を追って欲しいと願っている。彼らの現在の活動は同様に素晴らしい音楽レーベルoff noteのアルバムやライブで接する事ができます。こちらもぜひ。

11/23付記

高校の頃、広島のド田舎に住んでいた私がなぜこのような音楽を知っていたかというと一冊の本のおかげである。
それは『地球の音を聴く』という当時バイブル的に読んでいた世界の音楽のディスクガイド本 の事で、この本にpuff upのタイトルのいくつかやレーベルオーナーだった藤井暁氏のエッセイが紹介されていたのである。それで、コンポステラを聴き、駒沢さんのfelizを聴き、とどんどんpuff upレーベルの音楽が好きになって行ったのであった。(ついでに言えばこの本『地球の音を聴く』も当時の自分に与えた影響がすごい。キングレコードのユーロ・トラッドシリーズ、流行前だったアイリッシュミュージック、それにピアソラを知ったのもこの本だし、 ミルトンのanimaというアルバムが載っていたのもこれ、はたまた細野晴臣のomni sight seeing…まで…といろいろ教えてくれた。問題はレコードを買うおカネがない事であった。)

12/13追記

気づいた方へ。27日は上記渋谷ナディッフで駒沢裕城さんのミニインストアライブがあります。
12/27(日)14時と16時から30分くらいずつ、

また対談ゲストで、関島岳郎さんも参加されます。との事。

鉛筆


日本の世界に誇れるプロダクトに鉛筆の三菱uniがある。
海外の友人のおみやげにおすすめ、との話を聞いた事がある。
これは確かに凄い。海外に行って日本と他国の鉛筆の品質の違いを意識した人も多いだろう。
しかし私はステッドラーやチェコのコヒノールなどを愛用している。
三菱uniは美大受験のデッサン地獄の日々を思い出しつらい気持ちになるので…。

2009年11月22日日曜日

本日のイワシ

2009年11月20日金曜日

green & turquoise


memo:
黒いヘンなデザインの車が置かれている。つるっとした木肌の大木があって後ろに誰かの自転車がある。その後ろに崩れかけた壁。向こうは草の空き地だろう。だいぶ昔の壊されたビルの白い基礎だけが残っている。鳥の鳴き声が響く。眠ったような二台の車。
でもその映像そのものは昔の色あせた写真であり、それをなんとはなしに発見、手に取ってみたようなそういう絵を描いてください、というイラストの依頼を受けたつもりで描いた。



memo:
昔の人の描いた画の模写。このような落書きにどれほどの意味があるのか。でもつい描いてしまう。
江戸時代の図譜から拝借。


memo:
コピー紙に描いた松の木。pinheiro.
木は意識しないとすぐ自分の慣れた得意な形ばかりになってしまう。
そうならないように木は木でも種を意識する事が大事だなあ(←あんまり実践できず)。

2009年11月17日火曜日

sing sign


音楽レーベルのnobleのコンサートのフライヤーができました。
上の絵は一部。

来年、年明け1月17日のspiralの地下のcay です。
hashimoto kazumasaさんにyasushi yoshidaさんがご出演。
&不肖私の『der meteor』の上映もあり。

more info → ○noble

お店の方でフライヤーを置いてくださる方は上記のリンクよりレーベルにコンタクト頂けると嬉しいです。大丈夫怖くないです。

この記事また近づいたら追記いたします。
最近音楽ネタ多いですね。

旧式サイレンを推す

というわけで下北沢のleteに行って、波多野敦子さんのライブで彼女所有の手回し式サイレンを鳴らして来ました。
さっき初めてさわりましたが結構いいですねサイレンって。
ブワーンと鳴ってね。
あの重みがね。

あれ絶対家で鳴らすと警官飛んでくるもんね。
そういう意味ではコンサートで大音量で回せてラッキーだったな。
手回しサイレンの世界というものがある、と思ったね。
leteの部屋に響き渡る音を勝ち誇った様に聴きながらそう思いました。
弦とも相性バッチリよ。
波多野さんネットオークションで入手したみたいよ。
ノークレームノーリターンであります。

2009年11月16日月曜日

暗号送信

本日宵下北lete波多野弦楽団少々スパイス振り掛け参加之巻。
仕事しろ私。

2009年11月15日日曜日

for musicians

すこしづつチクチク繕って来ましたが、nakaban.com内にCDのジャケットワーク集のページを復活させました。
for musiciansという項目です。
先代のwebサイトを閉じて以来そのうち…と懸念だったことなのです。
(ただ並べるだけのシンプルなページでこんなに疲れるとは…)

CDのジャケットの仕事は私にとって、仕事の内で最も楽しく思い入れ深い部類のものです。
そしてもちろん音楽家本人にとっても思い入れが深く、またレーベルのディレクターやデザイナーにとっても同様であり、よってやり取りはかなり綿密に行われる事となります。
体力気力を消耗するのであまり多くは出来ません。すこしづつ作ってきました。
こればかりは好きではない路線のものは引き受けられない、という、そういう種類の仕事です。
これらのCD作品はあくまで私の物差しではありますが、よい音楽ばかりですのでアトリエでも良く聴いております。
実はアーティストやレーベルのリンク集にもなっております。
まっ多分私が一番利用するだろうな。

RADIQ.septetのライブ


終電で出かけて始発で戻って来ました。

半野善弘さんのradiqのライブを聴く。
深夜の2時から3時の演奏。
RADIQ.septetというバンド編成で、ドラマーのワタンベ氏が参加。
ブラックミュージックは殆ど知らない世界だから勉強勉強。
とはいえ新しい解釈によるブラックミュージックであろう。モダンでクールな部分と熱く荒々しい部分が混在し素晴らしい音楽でありました。

ここ数年の作品を聴いていて、半野さんはすごい人だ!というイメージが私のなかで醸成されてしまい、そのせいもあるかも知れないが、やはりバンドの中では動中の静である半野さんの存在感が強烈であった。
いいもの見せてもらいました。

CDを買ってしまった。
前から思っていたけどradiqはジャケットのアートワークがすばらしく良いです。
クレジットにはMasakatsu Mizutaniさんのアートワークとある。凄い人がいるものだ。

2009年11月14日土曜日

mini drowing & stamp


2009年11月13日金曜日

novelty item

チョットだけよ、すこしだけお手伝い。
といいつつ密かに楽しみにしていたものが届いた。
甲斐みのりさんの新刊の展覧会のノベルティです。

シカさんの飴。職人すごい。


louleブランドの包装紙。灯りに透かしてみた。青もある。
形がおもしろいでしょう。
後のnakaban帝国の公用アルファベットである(uso)。

京都の恵文社にてお披露目との事。
詳しくはこちらをどうぞ

na folha do meu caderno


2009年11月12日木曜日

本が好き!vol.42


光文社『本が好き!』出ております。
次号は最終号。読み切りの絵本を描きます。
お楽しみに!

2009年11月11日水曜日

na folha do meu caderno






2009年11月8日日曜日

Frederika

すでにお伝えしているとおり三重、四日市の
radi cafeの新しいコンセプトの2号店ができました。
Frederika。

準ロゴマーク扱いのオオカミの絵。
スピード感や攻めの姿勢をあらわす。
何気なくオオカミがドーナツを加えた絵を描いたら、下に書きましたがドーナツがいろいろ活躍するお店という嬉しい偶然が。

店内。
鉛筆のみのドローイング。
二晩で終わりました。

マチスのヴアンスの教会のイメージでモノクロ。しかしもっと繊細。
すっきりした空間を大切に、リピーターのお客さんやこれから店内に長い時間おられるスタッフさんを食傷させないようにひっそりと。
極彩色の壁画はスタバなどにまかせときましょう。
とはいえ画そのものは結構おおきい。

立ち止まって観れば楽しめる絵でもあります。狙いは達成できたとおもう。

お客さん、いろんな方が入ってくる。
さすが喫茶店&呑み屋文化圏であります。
メニューの味、お店の雰囲気ともに好評な様子。昼は中林孝之さんの開発したドーナッツドリッパーのドリップコーヒーとドーナッツのセット、夜はベルギービールのvedettが人気の様です。vedettが生で飲めるなんて素晴らしいですね。ポルトガルのビーニョヴェルデもあり。
grafのカッコイイ大きな特注の大きな机や料理の写真がないのが申し訳ないです。
(>まりさん写真よろしく。)

ロゴデザインはシンプルに。
フォントはHelveticaではないのがポイント。
Akzidenz Grotesk体を古書より抜き出し丹念に調整、ならべました。

ドローイングはなかなか写真では伝わりません。
ぜひお立ち寄りご一服を。

frederika(フレデリカ)510-0086
三重県四日市市諏訪栄町7-34 ふれあいモール2F

2009年11月5日木曜日

本日 open! 四日市のFrederika


photo by mari kakuta

本日5日より三重、四日市のFrederikaさんの壁に画を描きに行きます。

本日は記念すべき初日。
閉店後から三晩かけて描きます。
(昼の間は寝てみたり持って行った仕事してみたりしてます。)

お近くにお住まいの方、
三日間Frederikaに来てくださる方は進行中の絵が見られますぞ。

営業は朝は10時から。昼はランチやカフェ使いに(ドーナツ有)、夜はバーで(ベルギービールやポルトガルワイン有)。くーっ。作業があるので飲めないのが残念。
料理も味は絶対保証付き。内装はgrafさん。

こんなお店が近くに出来るなんてうらやましい、と思います。
僭越ながらいい画を描いて添えて、うらやましい度をもうちょっとだけアップさせたい。

場所はコチラのgooglemap参照であります。

2009年11月4日水曜日

つきのなみだのえほんのこと青柳拓次さんのライブのこと

昨日はしゃべった
つきのなみだのえほんのこと

青柳拓次さんとの出会いのこと
青柳さんのアルバム『たであい』のこと
つきのなみだのおはなしは青柳さんの子守唄がもとになったものであること

こどもが知らない真夜中のこと
でも本当はおとなは知らないけどこどもは知っている真夜中の森のこと

それを表現したかったこと

インディゴブルーの夜の色のこと
絵の具のインディゴブルーは真っ黒であり、水に溶くと奇麗な藍色になること

こどもへのよみきかせのなかで気づいたことがあり、
一年あたためた油絵の原画をやめ、2日で一気にえんぴつの原画を描いたこと

時間がなくしゃべらなかった事も折角なので書いておこう

こっそり井の頭の動物園に通い、登場するどうぶつのスケッチをしたこと(ははは)
つきのかおを描くか描かないか、で、ずいぶんなやんだこと
ふしぎなどうぶつの鳴き声にも青柳さんのこだわりがあったこと

構成においてはじつは出版社をこえて、多方面の実力絵本編集者に試作を観て相談に乗ってもらって完成したけっこうがんばった絵本でもあること

「こんなところにある」なみだのいけが世界の中心になってしまう詩のもつ力のすごさに感動したこと



青柳さんのライブがはじまった。
一曲目はもちろん『絵本』。

青柳さんのアルバム『たであい』に『詩をみつけたとき』という歌とたたきものだけの曲があって、その曲がとても好きだ。
途中で、昨日もそれを演奏してくれた。
それを聴いていたとき、とつぜん後半のカホンの音が重なるあたりで、なんかピカーッと伝わってきた。
音楽って、やっぱり歌だ。
そんな事、基本でしょ、とおこられるだろうし自分でもわかってるつもりでいたけれどたぶんわかってなかった。だけど昨日は実感としてなんか芯からわかった。
青柳さんは意識的に伝えてくれている。そういうライブをしてくれている。
だから鈍感な私にもわかったのだなあ。
『ジャリおじさん』の「タイコのことばは…」以来の感激だなあ。うれしいなあ。

2009年11月3日火曜日

na folha do meu caderno

2009年11月1日日曜日

アトリエでごそごそ


少し昔の絵、を手に取る。
撮影。絵を撮影するのが好きだ。


できたての版画(習作)
文様が好きで昔は文様の絵ばかり描いていた。
こっち路線の制作も復活するか。刷りかたにはもっと工夫が要る。


リスボン旅行中の絵描き前田ひさえさんから届いたはがき。São joege 城。
写真は50年前くらい?昔の映画の舞台の様です。ちなみに前田さんの絵と文字はいい。


ではそういうことで。